ゆるりゆらゆら恋心





ちょっとだけ甘い時間を過ごした後は、またあてもなくブラブラ歩く。


「え、発掘ってこれ?」

「うん、それ」


依くんが言ってたソレは意外にもでたらめじゃなかった模様。

百均のおもちゃコーナーにあるそれは、原石とか恐竜のおもちゃとかが砂に埋め込まれていて、手作業で削っていくという地味な遊びだった。


「へえ、依くんがこれにハマってるなんて知らなかった」

「つい最近だから、ハマったの」


また一つ依くんを知れた気がして、なんだか無性に嬉しかったから、私も一個買ってみた。


「あ! 待って依くん!」

「なに」

「これ欲しかった奴!」


ヴィレバンのお店前に置いてあるガチャガチャの一つに、ここ最近ずっと欲しくて探していたものを偶然見つけ、私のテンションが更にあがった。


「可愛くな」

「え、可愛いよ!」

「あごしゃくれさせる意味」

「そこがいいんだって!」


しゃくれている動物のキーホルダー。

今(一応)巷で流行っている。


「どれが欲しいの」

「パンダ!」

「一番しゃくれてる奴じゃん」


300円を投入して、レバーを回す。

出てきたカプセルは思いのほか固くて、依くんに空けてもらった。