ゆるりゆらゆら恋心






「ありがとう」

「餌付けだから」


失礼なことを言って可愛いカップケーキを「ん」と私の口許に持ってくる依くん。


ちょっと恥ずかしくて一瞬躊躇いを感じる。


でもほら、こんな風に外でイチャイチャしてくれるの珍しいし。


「いただきますっ」

羞恥心を振り切るようにパクリと噛り付いたら、口の中が幸せで溢れかえった。


「ん、美味しい! 依くんも一口食べてみなよ!」

「甘ったるそう」

「甘ったるいよ!」

「いらない」


まさに外国のお菓子って感じ。

依くん、基本甘いものは好きなほうだけど、甘さが過ぎると駄目だもんね。

だからキャラメルもホワイトチョコも、あまーいホイップクリームも嫌いなんだって。


日差しの暖かい昼下がり。
風もない今日は空気が冷たい分、澄んでいて気持ちが良い。