もうこうなったら
遠慮無しに言いたいことぶつけてやる。
「彼女なのに、彼女じゃないみたいなところ」
「言わなくてゴメン」
座ると同時に私の顔を覗き込む依くん。
言葉にしたらまた思い出して、私はふいっとそっぽを向く。
「私ばっかり好きなとこ!」
「はは。それはどうだろ」
そうやってはぐらかして私を試すように微笑むところも、腹立つ。
「いて、」
新たに加わった怒りを抑えきれなくて、握った拳で肩パンすれば、聞こえてくる痛みの悲鳴。
塩顔イケメンだから何だっていうんだ。
依くんは相手の心を虜にする魅力を持っているから、私の不安は沼のように深くてドロドロしいんだ。

