「我慢してたよ、ずっと」 腰に回された腕に一瞬力がこもる。 「我慢して我慢して我慢して。 もう我慢するのに限界がきたから、会いにきた」 依くんに言われて初めて、 その台詞は私の口から言ってあげたかったと、後悔の気持ちが押し寄せる。 私だって会いたかった。 会って、ぎゅってして、キスして触れて、依くんが私に、私だけに微笑む表情(カオ)を、はやくこの目に映したくて。 でも、もう何に対して「ごめんなさい」すればいいのか分からなくて。 だって嫉妬してごめんなさいなんて、言えないよそんなの。