ああ、話してよかった。
めぐみんに話したおかげで気持ちの整理がついたのか、話す前よりも心が軽くなった気がした。
放課後。
早速スマホを片手に握りしめながら、裏門の並木道にちょこん、と設置されたベンチに腰掛ける。
11月と肌寒い季節なのに、緊張で手はびっしょりと汗をかいている。
午後の授業中に、依くんに伝えたいことをルーズリーフにまとめてみた。
頼りないそれを、そっとスカートの上にのせる。
どんどん更新されていく緊張を、気休めでほぐすように「人」という字を手のひらで3回書いて呑み込んだふりをする。
-PURRRRRRRR
LINEだとどうしても長文になってしまうので、伝えるための手段は電話にすることにした。
ドキドキ、ドキドキ。
鼓動が、もう既に落ち着かなくなる。

