「…なんか、ちょうど玄関先で女の人と話してて……」
「え浮気?」
「あ、や…そこまでではないと思うんだけどね、でもその人は依くんが風邪引いたこと知ってて、お見舞いの品とノートを渡してて……」
「……」
「依くんの部屋着見られたし…」
ああ思い出してまた
胃がムカムカしてきた。
「うん、嫉妬だねそれは」
「……」
ずっと遠回しに濁してきた言葉をめぐみんにズバリと言い当てられ、何も言えなくなる。
……ソーデスシットシタンデスヨ。
「依くんはなんて?」
「言わなかったのは、言ったら絶対看病しにくるって、分かってたからって」
「あーうつしたくなかったんだね。うちら今度テストあるし、今風邪引いたら面倒だもんね」
「で、も! 好きな人が風邪引いたんだもん、看病したいって思うのは当たり前のことじゃない?」
同意を得たかったのに、めぐみんは「うーん」と唸って首をひねる。

