ゆるりゆらゆら恋心




もう私も依くんも観ていないDVDが、BGMのように部屋の中を流れる。


「だから伊都が俺に告白してくれたとき、素直に嬉しかったからOKした」

「…とりまキープじゃなくて?」

「じゃなくて」

「胸が大きいからじゃなくて?」

「……じゃなくて」

「間なが!」

「はは、」


歯を見せて笑う依くんは、両頬を挟む手をやさしく添え直すと、緩急な動作で首を傾ける。

その合図にドキッとして、反射で目を瞑ると同時に、唇に柔らかい感触が走った。

「……っ…」


ドキドキの数が倍に膨れ上がる。


「…っ、…ん」

角度を変えながらキスを繰り返してる内に、身体がどんどん傾き優しく押し倒される。


「ぁ、依くんDVD、」

「いーよ付けっぱで」

「わ、私今日セーラーじゃないよ」

「別に全然いけるけど」

「よ、良かったです……」


どんどん込み上がる熱は頬までもを赤く染め上げ、そんな私を見下ろす依くんが、フッと声を漏らして笑う。