ゆるりゆらゆら恋心




でもこんなのアピールの内に入らないので、私は多分、よく働く後輩としての印象しかなかったはずだ。


だから正直未だに信じられなくて、今でもどこか夢見心地な気分。


「ぶっちゃけ高校生だしとりあえずキープしとこって思ったでしょ」

「なにその大学生にありがちな思考」

「否定しないんかい」


やっぱそうなのか! 別に今こうやって大事にされてるんだからいいけど!

いいはずなのに、気持ちがさっきより悲しくなってる自分がイヤだ。


「良い子だなーって思った」

「……なにその近所の小学生に対して使いそうなセリフ…」


良い子なんて、あのバイト先では私だけなわけじゃなかったはずだ。


「誰もやりたがらない飲み残し容器の処理を率先してやって、仕事も一生懸命やって、お客さんに対する笑顔も接客も、一番良かった」

「(なにこの店長に褒められてる感)」


とりあえず嬉しくないわけじゃないので「ありがとう」とお礼を述べる。