ワクワクした眼差しで見上げると、首の後ろに手を回して「ぇー…」と困り始める依くん。 そして言葉を縛り出すように一言。 「……むね」 「最低かよこの野郎」 「嘘うそうそだから帰り支度すんな」 トートバッグを持てばすかさず首根っこを掴まれ、定位置に戻される。 「もういいよどうせ私の取り柄は胸だけだしていうか逆に胸で依くん釣れてラッキーですわ! 家系に感謝ですわ!」 「俺が悪かったから口調落ち着かせろ」 子供をあやすように頭をポンポンされ、私の複雑な気持ちは一旦収まる。