完璧依くんのペースだ。 もうこうなっては、私は成すがままで、ていうか、過去一度も私がこういう時に主導権を握れたことはない。 「より、く…」 「give up?」 「ぎ、ぎぶあっぷ…」 「はは、りょーかい」 クラクラに酔いしれる私を前に、屈託ない笑顔を浮かべて頬を撫でる依くん。 その手で襟元のスナップを直すと、私の髪の毛をわしゃわしゃとかき乱した。 怖いくらいに“男”を剥き出しにしていたときとのギャップに、これはこれでドキドキしてしまう。