「悪魔くん終わったよー?」
「…はっ、おまっ、」
「え??」
あたしが本棚の方を振り返ると…ってえー!!!
なんっ、
ガタン!!!!
「…」
「っぶね…お前何してんだよ!」
「だって届かなかったんだもん!!」
「だからって本棚倒すバカどこにいんだよ!」
「別に倒したくて倒したわけじゃ!」
「…怪我しても知らねえぞ」
…だけど悪魔くん、あたしを守ってくれました。
悪魔くんは自分の方へあたしを寄せたのでした。
そんでもって今抱きついた状態…。
この状況にやっと目が覚めるあたしと悪魔くん。
「…離れろ暑苦しい」
あたしは恐る恐る悪魔くんに離れる。
「…あ、ありがとう…」
「別に。お前ちびだから届かねぇの当たり前」
「ち、ちびって…」
「この有様…どうすんだよ」
「どうって…」
「もういい。明日だ明日」
「えぇ?」
「明日も俺ん家来い」
「え…」
非常に嫌だ。
「なんならこのまま泊まって行くか?」
「へっ!」
「なわけねーだろ。期待すんなちび」
「別にしてないし悪魔!」
「悪魔ってなんだ」
「悪魔は悪魔だよー」
「は、お前殺すぞ」
「はーい。すみませんー」
悪魔くんはよく分からない。
だけど意外と良いところもあった。
良いところと言っても、百分の一の確率で。