悪魔野郎と天使くん



「そういえばおふたりは幼なじみって聞きましたが…」


「うん。そうだよ」


なのに正反対だ。


「あ、速水くん、さっきはノートありがとうございました」


「いいよ。それに速水くんじゃなくて瞬でいいから」


「いやいやそんな…」


あたし達これが初会話なのですから。


「え?」


「そんな馴れ馴れしいです…せめて瞬くんで…」


「別にいいのに。でもまぁ、無理にとは言わないよ」


「ありがとうございます」


「うん。じゃあトイレ言ってきな?」


「あ、うん…」


あたしは瞬くんが待つ中、トイレに行った。