♪クレシェンド組曲♫

「今まで本当に、ありがとうございました。ーーー」

トントンと話す花奈先輩。

その次は、美雨先輩だった。

「ぇっ…と…ッ」
初めから泣きそうだった美雨先輩は、

言いかけて泣いてしまった。
次の言葉が出ずに、泣いていたので

いうのは後にしてもらった。


奈々先輩は、全く泣かない。
というか、泣くタイプじゃない。

その後も泣く人は少なく、
最後は部長になった。

「えーと…っふふ…あ、泣いてないですよ!」

笑い声も含めた明るい喋り方で、周りを笑わせる部長。

「あははっ…えーと…私はーーー」


定演では泣いていた部長が、笑顔で話している。

涙目ではあるものの、軽快にしゃべる。


なんだか安心してしまうと同時に、定演が終わったら、もう三年生はいないんだと考えると何かが込み上げ

鼻の上がツンとなった。


そして、全員が言い終わったところで、

「ここで、新しい部長や副部長を発表しまーす!」

香崎先生が言う。

「えー!」

実は、定演が始まる前に、全員が
部長や副部長の候補を投票しあっていたのだ。
その結果が、ここでわかる。