部員はわんわん泣いていた。
その中で、香崎(こうざき)先生のナレーションの声が。
ちなみに香崎先生は、吹奏楽部の副顧問。
「三年生の皆さん、ありがとうございました。続いては、最後の曲となります。栄光の架け橋、です。どうぞお聞きください」
涙目の古賀先生が、指揮棒を振る。
ラララ、ララ〜……♪
静かなイントロに、涙を誘うメロディ。
里緒菜先輩も、さっきまで泣いていたし、なんとか我慢しながら吹いている。
〜…♪
ドラムの音と、金管のメロディーが響く。
ジャーーーーーン…
指揮者の合図で止まる。
「気をつけ、礼!ありがとうございました!」
「「ありがとうございました!」」
部長の号令であいさつをした。
その直後、
「アンコール!アンコール!」
会場から、アンコール要求が。
それに、香崎先生が答える。
「では、アンコールにお答えして、もう一曲。SINGSINGSINGです!」
部員全員が、ドラムの方を見る。
真紀は、ドラムのスティックを上に掲げ、叩きながら叫ぶ。

