♪クレシェンド組曲♫

「高いけん音でらんやろ。プスタの連符、1オクターブ下で吹いていいよ」

里緒菜先輩に言われた。

「あ、はい。わかりました」

その頃には先輩は、大体吹けるようになっていた。ただ関心するしかない…。


その一方、奈々先輩は、1人で隅っこで練習をしていた。

たまに望美が先輩のところへ行って、
髪の毛を引っ張ったりして遊んでいた。


一緒に練習すればいいのに…(笑)

でも、私も未來も望美も里緒菜先輩も、
奈々先輩のことは大好きで尊敬していた。


ポップスも、しっかりと練習をする。
それでも入りがわからず、合奏のときにできないと、ものすごく怒られた。

「なんでできんとね。練習してないと!?」


したはしたけど、リズムがわからない。
先生に言われて初めて吹き方がわかることは、多かった。