コンクール本番まで1週間を切った頃。


先輩たちは全員ピリピリしている。

今まで優しかった先輩も、この時期は厳しい。


「もうちょい遅く叩いて。走ってる」

先輩に注意された。


「あ、はい。」

「じゃあ、もう一回パーカツ全員で合わせるよー」

ジャンッ…

シンバル、スネア、シロフォン、バスドラの一発目の音が重なって響く。

パーカツで合わせる時、唯一メロディーがあるのがシロフォン。合奏中でも
かなり目立っていることに最近気づき、

かなり緊張している。

合奏中も…

「フルート、連符違う!ホルン音外れてる!」

先生もピリピリしながら、大声で指導。

「あんたたち、休んどる暇ないやろ!」

パーカツはこう言われる始末。



かなりのプレッシャーで、何度か間違えたりもした。