ああ。やっぱり気付きますよね…。 「…教科書忘れて、私の隣はいないので変わりました」 あたしは重い口を開いた。 凛はあたしに見向きもせず、教科書を読んでいる。 …それはあたしのだ!裏切り者めっ!! 「あー、わかった。次からは忘れないように」 …あれっ、反省文ない!!?! 顔をバッと上げたのも束の間。 「あ、反省文2枚よろしく」