地味男との1ヶ月。【完】


ああ。やっぱり気付きますよね…。




「…教科書忘れて、私の隣はいないので変わりました」




あたしは重い口を開いた。




凛はあたしに見向きもせず、教科書を読んでいる。





…それはあたしのだ!裏切り者めっ!!




「あー、わかった。次からは忘れないように」




…あれっ、反省文ない!!?!



顔をバッと上げたのも束の間。




「あ、反省文2枚よろしく」