屋上に着いてからは、2人とも無言だった。 あたしはそこで重い口を開いた。 「…ごめんね、あたし余計な事しちゃって」 ほんとにあたし、太陽を振り回してばかりだ。 「余計な事なんかじゃない」 太陽はそう言うと、あたしを抱き締めた。 「…ああ言ってくれたのは、利華だけ」 やばい、心臓が痛いぐらいに鳴ってる。