心配になって呼び掛けてみた。 太陽の顔は髪と眼鏡で全く見えない。 すると、太陽が口を開く。 「…なんでもない」 なん、でもない…? それなら、いいんだけど…。 「そっか。じゃあ、日曜10時駅前で!」 「…わかった」 あたしはそれだけ言うと、屋上から出て行った。 耳の赤い太陽を残して。 . . .