俺は両手にクレープを持ってポカンとした。 え、え? 榎本さんが、俺に…!? カーッ、と顔が赤くなるのがわかる。 「あれは反則だろ。凛ちゃん…」 俺はそう呟いて、クレープに噛り付いた。 その後、公園の子供達に“トマトだー!”と言われたのは言うまでもない。 fin.