「…クズ木下か」 榎本さんは俺の顔を見るなり、怪訝そうな顔をした。 「いやクズじゃないんだけど」 女の子のくせして俺に暴言吐くなんて。 「クズだよ。あたしの中ではダントツでね」 榎本さんはそう言ってフッと笑う。