「ねえ太陽。好きな人、いる?」 ある日美雨が突然、放課後になって聞いてきた。 涙は既に部活に行った後だった。 「…いないけど。なんで?」 「いや、えと、太陽ってモテるから!今月何人振ったの〜」 美雨は、あはははっと声を漏らす。