「ふざけんな!」 俺は美雨にそう吐き捨てて、屋上に向かった。 その時、前から歩いてきた木下とすれ違った。 お互い顔は見ずにさっと通り過ぎる。 …あの時もこんな感じだった。 あの日ーーー あれは、2年前のことだった。 . . .