誰かにぶつかった。
結構痛かった…
「あの…すみませんでし…」
「あれ?お前あん時の?」
えっ…?
顔を上げるとそこにはケンカを止めた時に会った上から目線な男だった。
「あ…こんばんわ」
何て言っていいのか分からずとにかく挨拶をした。
すると男はハハッて笑った。
―ドキッ
私は出会った時は気付いてなかった。
目の前で笑っている男がこんなにもイケメンなことに。
短髪な金髪にどこか冷めている目。
セクシーで色っぽい唇。
スラッとした鼻。
そして笑った顔。
私は思わず胸が高鳴った。
「お前面白れぇな!」
「はっ…?何がですか?」
「いやだってこんばんわって!笑…」
そんなに笑うまで面白かったかね?
いやこんばんわって言っただけで笑うかね!!
「バカにしないで…」

