ある時私の体と精神はボロボロになってユウタくんの部屋にも行かずに、施設を飛び出した。
とにかくとにかく走った。
気付くと私は隣の町の繁華街に来ていた。
ケイタイを見て時間を確認した。
もう9時近くだって言うのに街は色んな人でワイワイしている。
ミニスカートを履いて濃いメイクをして髪の毛を盛って高いヒールを履いているまさにキャバクラって感じの人。
白や黒のスーツを着て髪の毛をセットしているまさにホストって感じの人もいれば高校生やサラリーマンも普通にいた。
―ブブッ
その時ケイタイが鳴った。
…!!
“ ユウタくん ” の文字。
震えが収まらなかった。
私はまたとにかくとにかく走…ろうとした。
―ドンッ

