それは真一の、ガラスで出来たような硬い心が、なにかで砕(くだ)かれた瞬間だった。 一度 入った小さなヒビは、連鎖のように、硬いはずの心全体に広がって、大きくなってゆく。 真一の心は、こうして粉々に砕け散った。 真一は、ひとり部屋の中で、笑い続けていた。