翌朝の午前六時。 真一は、目覚まし時計のアラームとともに自室のベッドから飛び降り、玄関まで走り、新聞紙を広げた。 「さすがに、今日の朝刊は無しか…」 深夜の二時過ぎに起こった出来事だ。 朝刊の記事にするには無理がある。 しかし発見されている可能性はある。あの道は、日中は人通りも多い。 警察が来るのも時間の問題である。 真一はテレビを見ようと、リビングに行った。