ガラスのハート


「…何だい」

「だめよ!あなた、自分がなにをしたかわかっているの?」

「……あぁ」

「逃げちゃだめ!あの人… もしかしたら、まだ生きているかもしれないわ」

 麻里子は取り乱している。

 真一は適当に交差点を曲がり、周囲に人も車もいないのを確認すると、道脇に止めた。

「良いかい、麻里子」