「ふー。」

この本おもしろかったな。続きはどこにあるのか探さなきゃ。大変だな。



私の住んでいるこの屋敷はほとんどが本棚でなにがどこにあるかわからない。



ここには窓が一つもなく私が今何階にいるのかどうやったら


ここから出れるのかどこに建っているのかもわからない。



物心ついた時からこの屋敷に独りで住んでいる。



「あった。続き。」



上の方にその本はあった。



「うーん.... 。」



背伸びをしてやっと届いたが掴めなくてそのまま落ちてしまった。その本を



しゃがんて拾うと本棚と本棚の間に隙間があることに気づいた。



「もしかして。」



私は本棚を一生懸命押した。私がきりぎり入れるような隙間があいた。