「――来たな」
部屋では幹部が勢揃い。
バタンと扉が後ろでしまった。
栗橋先輩が閉めたのだろう。
「…何で呼ばれたか、大体予想つくだろう」
「はい」
くそ、なんで幹部は美男美女ばっかなんだよ…。
眩しくて直視すんのツラッ!
「このメールに写ってる女、お前のか?」
「…ハァ、ストレートすぎ」
総長が座ってるソファーの傍らにいる女性が呆れたように呟いた。
理子さん。
綺麗、その一言だ。
「…この写真、見る限り『片想い』って感じね。
二島君。
好きなの?この子のこと」
「!?」
顔が赤くなるのがわかった。
理子さん…察しよすぎだろ。
俺の様子を見て、理子さんがクスッと笑った。
「まぁその答えは、この子に言ってあげな」
「……」


