ペットボトルのキャップは、もうすでに開けられていた。
優しいなぁって、つい頬が緩む。
あたしがにやにやしてる間に、二島君は自分のぶんの飲み物を買っていた。
そしてあたしたちは並んで飲んだ。
ちらっと横を盗み見る。
…やっぱかっこいいなぁ…。
まつげ長くて、可愛いし。
…スポーツドリンク、美味しそうに飲むなぁ…好きなのかな?
「…ねぇ」
「ん?」
「好き?」
「ブッッ」
二島君が思いきりむせた。
なぜ?
「は?へっいきなりなんだよ!?」
軽くにらまれたけど、あたしは怯まずじっと見つめる。
二島君がみるみる赤くなる。
「……好き、だけど」
「へぇ~スポーツドリンク好きなんだ!
何かスポーツでもやってたの?」
って言ったら不機嫌になってしまった。
しかも、大きな舌打ちをくらった。
なぜ!?


