隣の席は、ヤンキー君!


…なんとなくだけど、これ、いい雰囲気じゃない?

こ、告白っていう感じじゃないけど。

仲良くなれそう!


「あ、あのさ」

「ん?」


首を傾げるヤンキー君。

あたしのハートを射ぬいた。

ズッッッキューーーーン!

か、可愛い!!

天使だ天使!


「あっ、えっと!」

パニクるなあたし!

「あたしっ、一条愛っていうんだ!」

「?知ってるけど」

何言ってんのあたしーーーーー!


「あ、あはは…ごめん、そうだったね」

さっきからあたし、格好つかないなぁ…。

恥ずかしくなって、ヤンキー君から目をそらした。

そのまま俯いてしまう。



「…二島 慶太(ふたじま けいた)」



二島 慶太…。


パッとヤンキー君を見る。

「…俺の名前、まだ言ってなかったろ」


ちょっと頬が赤く見えたのは、あたしが浮かれてるからだろうか。