目を開けたら手はあたしから遠退いていた。 「…へ、怒らせちまったようだな」 「失せろ」 すぐ横にヤンキー君が立っていた。 すごく、顔が怖い。 「行くぞ」 そう言って先輩達は去っていった。 …最後、あたしを見てニヤッしたのは気のせいだと思いたい。