隣の席は、ヤンキー君!



傷つけたくない。

それは本心だけど、本当は

傷つくのを、見たくなかったんだ。


俺が考えていたのは結局、俺が傷つかない方法。


…さっきの答えも、自己中心的すぎて笑える。

…全然笑えねぇよ、バーカ。


「……」


俺は結局、覚悟してなかったんだ。


アイツを守りきれるか不安で、そっちにばっかり目がいって…。


昨日、アイツが危ない目に遭って、怖くなった。

アイツを失うのが。

アイツが遠くなるのが。

どうしようもなく怖くて。


俺は、それに勝てなかったんだ。