「はっ、はっ、はっ」 街に向かう。 どこだ、どこにいる? 考えろ俺、アイツならどこにいく? アイツは―――― ゲームセンター、路地裏、いない。 「…はぁ、くっそ!」 「あれ?慶じゃん、どうしたお前」 聞きなれた声に振り返る。 そこには茶髪の、一人の男がいた。