第三校舎の前に到着した二人は、物陰から入口の様子を探る。
「敵は中ね...外には居ない」
「何でわかるんだよ、裏に居るかもしれないだろ」
「内緒」
「?」
ユウは気づいていないようだが、ルミアは第三校舎周辺に眠りの魔法をかけた。
仮に敵がいたとして、すでに眠ってしまっているだろう。
「いい?中に入るけど、絶対に私の傍を離れないで」
「...分かった」
二人は目配せをすると校舎の中へと突入した。
「先生!!」
「みんなっ」
「ホワイト先生!!!」
中に入ると光属性クラスの生徒達が震えながら一か所に固まっていた。
高学年の生徒が数人と教師たちが血まみれで倒れており、固まっている生徒たちは彼らの治療をしているようだった。
おそらく生徒たちを守るために闘ったのだ。
だが光属性の者達は治癒に特化した授業と訓練しか受けていない。
戦闘向きの魔法もほとんどない。
それが致命的だったのだろう。
ルミアは急いで駆け寄り怪我をしている人たちを診た。
傷は酷いが彼らが必死に治療をしてくれていたおかげで一命は取り留めている。
「っ先生たちが...ッううぅ...!ごめんなさい」
「謝らなくていいわ、貴方達はよくやった。みんな無事よ。このまま治癒魔法を続けてくれる?」
「......っ!!はい!!」
ルミアは生徒たちの涙をそっと拭うと立ち上がり、祭壇に目をむける。
そこには椅子に座った男を中心に十人あまりの男たちがいた。
椅子に座った男が不気味に笑う。
「待ってたぞ、ユウ」
その声を聞いたユウは、顔を真っ青にさせガタガタと震え出し、
そして
「ッ...と、父さん......!...」
そう、声を漏らした。



