櫻の王子と雪の騎士 Ⅲ







 ...




 その日の夜。



 ルミアとアネルマそれにローグも加え、第一回女子会が開催された。





「なるほどね、大体話は分かった。それにしてもあの奥手が大きく出たわね、デートだなんて」



「ねぇーどうしたらいいかなぁー」



「どうもこうも、ルミア様の思う様にしたらいいのです。私たちの意見など必要ありません」





 それぞれお酒を飲み、すっかり仲良くなった三人は語りあう。



 アネルマはビールを


 ローグは白ワイン


 ルミアは水で割ったうっすい梅酒



 二人は酒豪らしくいくら飲んでも顔色が変わらないが、ルミアはどうやら駄目らしい。



 ちびちびと飲むたびに顔がどんどん赤くなり、口調もたどたどしくなっていく。



 コップ一杯をすべて飲み干したころにはでろっでろになってしまった。



「あんた顔真っ赤。水と梅酒9:1で割ったのになんでそんなに酔えるの!?」



「っひっく酔ってらいよー!」



「...完全に酔ってますね。可愛いです」



「おい」



 頬を桃色に染めてウトウトし始めたルミアをソファに横たわらせる。



 二日前から例のデートの事で寝つきが悪かったこともあり躊躇いなくすやすやと眠りにつくルミア。



 その可愛らしい寝顔をローグはでれでれと緩みきった笑みを浮かべて見つめている。



 普段のしっかりした彼女からは考えられないほどの緩み顔にアネルマは若干引き気味。



「ローグ、貴女...その顔気落ち悪いわ」



「うるさいです。ルミア様の美しさは至宝の存在ですよ。何度見ても惚れ惚れ致します」



「...思ってた以上の変人ね。ルミの事が好きなの?」



「好きだとかそう言うレベルじゃないんです!私たちクダン一族の人間にとってクリスタリアの血を引く方々はそれだけで特別なんです。加えてこの美貌!!穢れを知らず真っ白で強くて美しく、おまけにうぶで可愛らしい!!もうたまりませんっ!!!」



 異常に興奮しだすローグにアネルマは、「私、完全に貴女の事誤解してたみたい...」と難しい顔をしてビールをぐいっと煽った。