そよ風と君

手を繋いだまま
風を切って学校から出た。

なんとか警察を巻いて
手が離れる。

私「あの、ありがとう。」

琢「別に。。。」

素っ気なく言われたけど
とてもとても嬉しかった。

皆と合流して
噴水公園に再び移動することになり
それぞれが自分の自転車にまたがる。
私は自転車が無いから
皆が自転車で公園に向かう
後ろ姿を眺めながら
とぼとぼ歩いていると
後ろから琢実が私を抜かして
止まる。

琢「後ろ乗れば?」

私「いいの?重いよ?」

琢「いいよ。」

私「ごめんね。」

そう言って琢実の自転車の
二台にまたがり動き出す。

細い割に意外と大きな背中。
風になびく髪の毛。
琢実に触れたくて触れたくて
たまらない感情を押し殺し
ただただ琢実を眺めていると
あっという間に噴水公園に着いてしまった。