そよ風と君

花火に火をつけて
走り回って
追いかけっこをする皆を
私は1人手持ち花火をしながら眺める。

『このまま、ずっと楽しければいいのに。』

そんな事を思っていると
警察が大声で怒鳴りながらやってくる。

「やべーー!!逃げろ!」

誰かの声で
皆一斉に別々の方向へ走って逃げる。

何が起きたか把握出来ていない私は
真っ暗な夜の校庭に取り残され
あたふたしていた。

警察が私に向かって歩いてくる。

『どうしよう。。』

立ちすくんで動けない私の手を
誰かが握って
「こっち。」
と優しく呟いて引っ張る。

琢実だ。