そんなことが起こった次の日いつものように電車に乗った時だった。

……───────ガタン
………────ガタンガタン

いつもと同じくウトウトしているとスカートに違和感を感じた。

…明らかに触られている。
痴漢だ。
「あと2駅の我慢」と自分に言い聞かせ耐えることにした。

じっと身を潜めていると



「すいません、その子うちの生徒なんですけどやめていただけますか?」

低い声が聞こえてくる。
私が振り返ると昨日の先生が立っていた。

先生は男の腕を握っている。

「な、何のことですかね?」
男は動揺している。

「とりあえず次の駅で降りてください。あー、お前もね。」


私は電車を降りた。