「なんで私よりも男子なんかの みかた するわけ!?私は…っ」
あ。いけない、また考えてしまった。
「ねえ、祐希…
そろそろ終わりにしない?
もう私、祐希の苦しむ姿見たくないよ。それに…あのことを知ってるのは私と龍だけだから、大丈夫だよ?」
「ははっ!大丈夫ってなんのこと?私、怪我してないよ。階段から落ちただけ。ぜんっぜん怪我なんて、怪我、なんて。してない。」
「また、そうやって逃げるの?そろそろ…自分の気持ちにも素直になって?」
そうだよ。
私はいつだってそうやって逃げてたんだ…
智絵はちゃんと見てたんだね。
私は…っ
ひどいヤツだ。
