『って……え、??』
普通だったら踵を返してそのままこの場から去っているはずの私は 何故かその場で停止。
私の手は 謎のイケメンに掴まれてて私は身動きが取れない状況だったのだ。
いやいや、なんで私この人に手掴まれてるの!?
知り合いでもないし、、、制服同じだしよく見ると学年のカラーバッチの色も一緒だから同学年だ。
でも私 この人知らないし…
私の脳内は 現状分析で必死だ。
『ぁ、の…『ねぇ 君ってもしかして 柚ちゃん?』
『そ、そうですけど…』
なんでこの人私の名前知ってるのさ!!
私この人の名前知らないし…
それより今一刻も早くこの場から立ち去りたいのに 謎のイケメンはまだ私の腕を掴んだまま離しそうにない。
そして 謎のイケメンは 1人でペラペラ喋り出してしまう。
柚ちゃんって実際会うと本当可愛いんだねー、とかなんとか。。。
いかにもプレイボーイって感じ。
『あのー、、お名前は…?』
絶対 知り合いってわけじゃないだろうけど この謎のイケメンの独り言を止めるために 恐る恐る名前を聞いた。
すると さっきまでペラペラだった口が今度はぽかん、と開き
謎のイケメンは とても驚いた表情を浮かべた。

