『あの 王子を知らないの!?!?!?』
あんたが男に興味ないってのは知ってたけど それでもここまでだとは思わなかった、と音葉は付け足した。
知らないもなにも そんなに有名なの!?って聞き返したくなる。
『はぁー…、王子っていうのはウチらとタメの1-Aの生徒で 高畑 恭。うちの学校にも密かに王子のファンクラブがあって それもうちの学校だけじゃなくて他校にも王子のファンクラブがあるのよ、。』
へぇー、と声を漏らす私。
音葉は さぞ呆れたようにまたため息をして 今度はすぐさま慌てて校門の人混みにまぎれていった。
最後になんか言ってたけど ざわざわしすぎてて聞き取れなかったけど まあいいかな。

