『あっ ねー!!!柚!!!!!!』
『んぁ、?』
突然音葉が声を上げ 私の肩をバシバシ。
いやいやいや…!!!
びっくりしすぎて変な声出しちゃったでしょ。
何かと思ってふと周りを見渡すとそこにはいつも通り見慣れた校門、そして 人人人。
ケータイいじってて全く気づかなかったけど あたりは思いっきりざわついている。
『んねー!柚!!!!!!今日そういえば王子の誕生日だよ!!!!やばい!!!!すっかり忘れてたぁぁぁ!!!!!!』
相変わらず肩をバシバシと音葉。
『お、王子…?』
王子って…笑
内心笑いをこらえながら それを気づかれないように誰かと聞いてみれば
音葉は 信じられない、という表情で私を見つめた。