好きなんて言わないで


よく そこらへんの人は言う。
愛は 何よりも大切だ、と。


でもまあ そもそも"愛"を理解しなくたって生きていけないわけじゃない。


実際私が今まで生きてこられたのだから。


そして私は "愛"の必要性を感じなくなった。



高校に入ってからは 今まで以上に大変だった。


女子の話題は必ずと言っていいほど恋バナというやつだ。

中学でもなかったわけではないけど ここまで多く感じることはなかった。


"愛"を理解してない私にもちろん恋バナなんて出来る訳なくて。


というか 好きな人もできたことないしね、、


周りからは 柚は秘密主義者で理解されてるけど本当に恋バナ出来るようなネタを持ち合わせていないのだ。


そして もう一つ、大変なこと。



私には迷惑極まりない話だけど、顔立ちが整っている母親似の私は 世間で言うモテる人に値する存在だ。


私は 男女ともに仲がいい方だ。


そう 男子友達とももっと仲良くしていきたい、そう心から思っているのに
やっと仲良くなれたと思う頃には 完全相手は私に惚れている。


そして 柚と仲良い=両想い って言う訳のわからない公式で 変な自信をつけて告白してくる。



もちろん 断るけれど。



なんで友達のままじゃいけないんだろう?


私の心は毎回それでいっぱいだ。



なんで皆そんなに恋愛をしたがるのか 本当に理解ができない。




理解したいとも思わないけど、
でも やっぱり不思議で仕方ない。




こんな私じゃ 一生恋愛なんてできないかな、なんて 自分が恋愛してるとこを想像するだけで吐き気が襲ってきそうなのに そんなことを甘い声が鳴り響く家の中で考えてみた。