『…、、はぁっ!?!?!?俺のこと知らないの!?!?!?!?!?』



『えっ…あ、…はい』




え、この人有名人かなんか…?

いやでも有名人とかならいくらなんでも私だってわかる。

じゃあ 誰ってんのよー、、


私がおそらく頭の上にはてなマークを浮かべてることが あっちにはわかるらしい。





『高畑恭。たーかーはーたーきょーうー!!!俺のこと知らない人なんて初めて見た…』





高畑…?恭?


半分俺って有名!みたいなことが当たり前に思ってるらしく

私がこの謎のイケメン 高畑恭のことを知らないことが信じられないようだった。



高畑恭は 男に全く興味がないとは聞いてたけどまさか俺のことまで知らないとは思わなかった、とため息気味に付け足す。



ん? そういえば さっきの人混み……




『えっ!?さっきの人混みは!?!?』




あんな人混みに囲まれた中で私よりも早く生徒がほとんど使わないここの門まで来れるなんて マジックショーで見せれるくらいだ。


あんな人混みに囲まれてたのにどうやったんだろう、結構私は真面目に考え込んでしまう。



『んまー、毎年毎年人混みに囲まれればこんなこと簡単なんだよ?』





なんかよくわかんない返事が返ってきて
やっぱりイケメンは嫌だ、と私は思った。