おかしい。今まで一人なんて慣れてたはずなのに。終わった後を考えるとすっごく寂しくなってきた。今日帰ったら久々に出かけようかな。

「うーちゃんってどの辺に住んでるの？」

「2駅先だよ？」

「遠いね〜あたしなんてこっから歩いて10分くらいで着くのに…」

「今度遊びにくる？案内とかするし。」

「行く行く！」

「GWにでもお泊りしたいね〜」

「だな。」

お泊りってしたことないから楽しみ。後はショッピングモールに行ったりカフェでお茶したり。鈴奈ちゃんとやりたいことがたくさんできちゃった。



「ほらほらホームルーム始めるぞ。まずは入学おめでとう。1年間このクラスを持つことになった新井だ。これからよろしくな！」

「先生よろしく〜ところで先生彼女いるんですか？」

「彼女はいない。まずは皆自己紹介してくれ。」

自己紹介とか苦手なのに。出席番号順だから私は3番目。どうしよう…何を言えばいいのかな。

「有栖川鈴奈。これから1年間よろしく。あ、うーちゃん泣かしたら容赦しないから。」

鈴奈ちゃんは凄いな。それより絶対うーちゃんって誰？ってなるよ。

「うーちゃんって誰？」

「宇佐美ちゃんの事だし。マジ泣かしたらただじゃおかないから。」

「ナイトだな〜」

鈴奈ちゃんの言葉嬉しいけど恥ずかしい。でもやっぱり嬉しいな。何か恩返ししなきゃ。自己紹介はよろしく的なのを言えばいいっか。

「次俺！伊藤虎牙（ｲﾄｳ ｺｳｶﾞ）。皆と仲良くできたらいいな。1年間よろしく。」

「えっと…その…う、宇佐美羽和…です。よろしくですﾆｺ」

（可愛い〜癒される）

ふ〜。ちゃんと言えた。さっきから気になってるのは誰も座ってない隣の席。女の子だといいな。