恋兄に気づかれてる。顔に出てたのかな…隠してたつもりなんだけどな。やっぱり恋兄には気づかれたか。

「終わるまで待ってる。」

「もうすぐ終わるからそれまでゆっくりしてって。」

「うん。」

恋兄はほぼ毎日ここにいる。だから私はよくここへ来る。今日は本当は来るつもりなかったんだけどな。気づいたらここに来たいって思ってた。

「空夢今日は本当ありがとう。すっごく楽しかった。伊藤君も付き合ってくれて嬉しい。後これも。」

「こちらこそ。また来ような。」

「俺も楽しかったよ。明日からもよろしくね。俺もお揃い嬉しい。」

お父さん、お母さん私はとても素敵な友達を持ったかもしれません。この素敵な出会いを大事にします。

「羽和待たせた。」

「二人とももう帰る?」

「おう。途中まで一緒に帰ろうぜ。」

「うん。」

こうして私達は他愛無い話をしながらそれぞれの帰路に就いた。