『梨紗、また告白断ってきたの?』




『知らない人だったし…。』





『ほんと梨紗モテるよねー。』







『そんなことないよ。』






『悠聖くんも妬くわけだわ。』





『なんで悠聖?』






私は、日野有梨紗。
みんなからは梨紗って呼ばれてる。



そして、親友の飯田果歩。
いつも私のことをからかってくる。




久保悠聖。
私の幼なじみ。






『有梨紗。』






『悠聖!どしたの?』






『今日一緒帰れる?』







『あー…』





そう言って果歩の方を見る。
OKの合図をしてくれる。





『うん。大丈夫だよ。』





『じゃあ迎えいくから待ってて。』







私は頷いて自分の席に戻る。




『ほらほら、悠聖くん嫉妬してる。』






『悠聖はただの幼なじみだよ。』





私は好きな人なんて、いない。