「柚!!おはよう!」



幼なじみの光輝が手を振っている。



「光輝、おはよう。」



「ね、数学の課題、見せて!!」



「はあ?あんたまたやってきてないの?」



「だって柚見せてくれるでしょ?」



「ふざけんな!自分でやりなさい!!」



こんなありふれたやり取りが楽しくて。



「柚!!頼むよー!」



………そんな捨てられた子犬みたいな目で私を見ないで。



「…………」



「ゆーず!!おねがい!!」



…光輝といる日常が楽しくて。



「…貸し1だから。」



「やったー!!柚大好き!!」



「はいはい。」



光輝が、大好きなんだ。